化学反応というのは、粒子と粒子の反応です。たとえば「水素と酸素が化合して水になった」というとき、私たちは次のような化学反応式を書きます。
ここでH2とかO2とかH2Oというのは、それぞれ「水素分子」「酸素分子」「水分子」を表しています。仮に、水素2分子と酸素1分子を容器にいれて火をつけると、水分子が2つできるわけです。
もちろん、分子の数の比さえ合っていればいいのですから、水素4分子と酸素2分子を容器に入れて火をつけても、ちゃんと水分子4つに化けてくれます。もし水素分子が4つなのに酸素分子が3つある状態で火をつけると、水分子は4つできますが、酸素分子が1つ余ってしまいます。
水素2分子と酸素1分子を持ってきて火をつける反応や、水素4分子と酸素2分子を持ってきて火をつける反応のように、持ってきた分子があまりなくすべて反応することを過不足なく反応するといいます。