化学魔の還元

化学魔の還元 コンセプト

執筆者の化学魔(かがくま)です。
現在は京都大学理学部に通っています。

このサイトは、高校時代に化学の面白さを知ってしまった「化学魔」が、現役高校生の時に思った「ここが知りたいのに!!」「もっといい説明ないの?」を解決しようとおもって研究した結果を、皆さんに「還元」するサイトです。
是非参加(酸化(笑))してください。よろしくお願いします。

以下、長々とコンセプトを書いておりますので、もしよろしければお読みいただけたら嬉しいです。



2008年3月10日
京都大学理学部に進学が決定しました。
化学の楽しみを知って、本当によかったと思います。
得点開示は五月(またブログで報告しますね)ですが、僕自身は化学だけで京都大学に入ったようなものだと思っています。

この化学の面白さを伝えていきたい。
嫌いな人、勘違いしている人が、一人でも少なくなってほしい。
宿題や試験に追われている人には、少しでも役に立つ情報を残していきたい。
勉強の苦痛を「自分であやつる楽しさ」に変えていってほしい。
そして、僕の仲間、化学の楽しみを知ってしまった全国の「化学魔」とつながり合いたい。



いちばんつたえたいこと。

勉強ってほんとは楽しいんです。


僕は持久走が苦手なので、マラソンなんかを見ていると「物好きなやつらだなぁ」と思うことがあります。けどランナーは、心からマラソンを楽しんでいるんです。それはとても伝わってきます。
嫌いでも、高校時代は当然走らされました。
最初は嫌で仕方なかった。拷問だと思った。仕方ないですよ。ガキなんだもん。
だけど走っていくうちに、何となく楽しみが見えてきました。あんなに嫌いだった持久走にも、楽しみが見えました。
それから、僕のタイムも遅いなりに上がってきました。

受験勉強はよくマラソンに喩えられます。
走り続けなければ追い抜かれる・・・そんな苦しみの象徴でもあるのかもしれませんが、同時に、そんな苦しみの中にも楽しさがあり、その楽しさを知ったものが受験を制するという意味でもあると思います。

勉強とスポーツ、ゲーム、小説、それらを別のものとして捉えていると、何事にも楽しみは見つかりません。
もちろん好き嫌いはあるので、勉強全部に楽しみは見出せないと思います。僕も苦手教科がありましたしね。
けど、一口に勉強といっても、分野は多岐にわたっています。
極論すれば、身の回りにあるものすべてを学問として成り立たせることが可能です。
もうひとつ言えば、身の回りにあるものであっても、「なぜ」を投げかけるか、もしくは「工夫したい」と思うか、そうすれば学問になります。

勉強を、単に出世コースの道具にしちゃうと、つまんないし、面倒だし、意味が無いんです。そしてそんなイメージと「頭のいい人」を一緒くたにしてしまうから、偏差値と人間性は相反しているかのような印象を受けてしまいがちです。
しかし、「出世コースの道具」だと思っている人は知りませんが、本当に勉強を心から楽しんでいる人は、勉強の嫌いなあなたの仲間です。
そして、勉強の嫌いなあなたも、時間はかかるかもしれませんが、そんな「勉強を心から楽しむ頭のいい人」の仲間入りをすることが出来ます。

最初は知ることの楽しみを、そして世界を広げる楽しみを。
その楽しみを、まずは僕の化学からはじめてくれたなら。
そんな思いで書いています。
どうかよろしくお願いします。





以下は前身である「化学講座」の時にかいたコンセプトです。現在も方針は同じです。
化学講座のコンセプトは2つです。

1つは、高等化学を学ぶ高校生からの視点を取り入れた、新しい「分かりやすさ」の追求です。

単に参考書的な、あるいは眠たい授業的な、そんな「一方的な」解説をするのではなくて、この化学講座を読んでいただいている皆さんからの質問や意見から、化学講座をつくっていこうということです。
この講座のメインは、化学の解説よりも、読者からの質問と回答にあります。
読者が、友達に「ここが分かんない」と気軽に質問するような、そんな感覚でシステムを使っていただけたら嬉しいです。


もう1つは、高等化学の全般に見られる「ゴマカシ」を打ち破ることと、先生は決して教えてはくれない「ポイント」や「本質」を記しおくことです。

教科書を読んでてすんなりと頭に入る人がいれば、分からなくて止まってしまう人もいます。
受験においては、すんなり理解出来た方が良いでしょう。
しかし「教科書が分かんない=化学は向いてない」と短絡してはいけません。
本当は、化学の教科書に対して「わからない!」と疑問を投げ掛けることが出来る人ほど、化学に向いていると言うこともできます。
実は教科書には、基本や本質と呼ばれる記述は多くありません。かなりゴマカシがあって、流れをつくっています。教科書に疑問を投げ掛けることが出来るということは、そこには書かれていない「本質」を見い出す能力があるのかもしれません。
それを「質問」という形で解消していただき、私がつまづいた部分も載せてゆこうと思っています。

また無機化学・有機化学において特に言えることですが、本当は全範囲を一網打尽にできる「ツボ」が存在するのに、それを知らずにバラバラに化学式を覚えて性質を覚えさせられているなんてことが多くあります。
化学の存在目的のひとつに「反応に規則性を見い出すため」というものがあります。
単にイオンの色を覚えるだけでは化学的ではない、そこに共通点を見い出してやるべきじゃないのかとおもいます。共通点を知れば、教科書に書いてある表のうち、半分から1/3くらいまで覚える量を圧縮できると思っています。


そんなこんなで、webページを始めることになりました。

執筆者の好みで、ところどころ「書きすぎ」の傾向があります。
そこんところだけお許しを頂いて、是非活用してください。
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