元素を原子番号の順に並べると、性質の似た元素が周期的に現れます。これを元素の周期律(periodic law)といいます。
周期律に関しては、後の「元素・原子編」で詳しく書きますので、ここでは周期表(periodic table)を主に見ていきます。
元素の周期表は、元素を原子番号の順に並べた表です。
化学の教科書、参考書、問題集などの表返しや裏返しには、必ずといっていいほど周期表が乗っています。見てみると分かりますが、これは元素をただ並べただけじゃないんです。さっき書いたように、元素を原子番号の順に並べると性質の似た元素が周期的に現れます。これを利用して"性質の似た元素が縦に並ぶように工夫された表"が周期表なのです。
記憶の基本は「関連付け」「理由付け」「印象付け」の3つと言われていますが、元素の性質を覚える時に周期表を使うとき、この3つの効果で覚えるのが楽になります。
これを使わない手はありませんね。
しかし、定期テストや模試、もちろんセンター試験や二次試験にも、問題文に元素周期表が載ってることは、まずあり得ませんし。
もちろん元素周期表を「覚えるためだけに」使うのもアリかもしれませんが、実際センター試験をみても、周期表が「書ける」必要があります。
2.周期表の覚え方
まずは周期表を覚えましょう。
どこまで覚えるかということですが、センター受験者は20番Ca+α,二次受験者は、36番Kr+αが必須と考えてください。
特にセンター化Tでは、"初め!の合図とともに周期表を書く"のをお勧めします。
覚え方には
@ 原子番号の覚え方 A 族ごとの覚え方
の二通りの攻め方があります。それぞれ目的が違うので、
どちらも見ておいてください。
@ 原子番号順の覚え方
こちらは1通りだけ紹介しておきます。水兵 リーベ 僕 の お ふ ね 七 曲り ships クラーク カルシウム H He Li Be B C N O F Ne Na MgAl Si PS Cl Ar K Ca
これが20番Caまでの覚え方です。これを使って並べてみると、
こうなります。横の並びを周期、縦の並びを族といいます。
注意してほしいのは、BやAlは3族ではなく13族です。
と言うのは、Ca以降にもまた元素はたくさんあるのですが、縦のつながりを考えたときにBやAlは3族であるより13族の方がしっくりくるからです。
しかし今は、3〜12族は全く関係ないので省略します。だから2族の次は13族まで飛んじゃうんですね。
次に36番Krまでを紹介します。
水兵 リーベ ぼく のおふね 七 曲る ships クラーク カルシウム H He Li Be B C N O F Ne Na MgAl Si PS Cl Ar K Ca スカイライン 千葉(の) 車(は) 徹子 にどう? 亜鉛 ガリガリ ゲルマン焦ってシュークリーム Sc Ti V Cr Mn Fe Co Ni Cu Zn Ga Ge AsSe Br Kr
A 族ごとの覚え方
周期表には1族から18族まであるのですが、すべてを覚える必要はありません。
まず、3族から11族までの元素を遷移元素と言います。この遷移元素は、縦のつながりよりも隣同士のほうが似ているので、あまり族ごとに覚える必要はありません。
残った1、2、12〜18族の元素は典型元素といいますが、この中でも最低限覚えるものは以下の4つです。
1族:リッチ な 彼からルビーをせしめてフランスへ (H+) Li Na K Rb Cs Fr 2族:便利なマグドナルド 買っちゃったストロンバーガー Be Mg Ca Sr Ba (+Ra) 17族:ふっくらブラジャー 私はアタック F Cl Br I At 18族:変な姉ちゃん歩いて狂ってキスしてランラン He Ne Ar Kr Xe Rn Rn♪