化学魔の還元

質問回答0723.07年2月のQ&A3

Q3.銅と濃硝酸の反応について教えてください。

A3.反応式が煩雑なので、がんばって覚えてください。


Cu+4HNO3→Cu(NO3)2+2H2O+2NO2

これは「1・4・1・2・2」と「NO2発生」が出てこないと書けないから、そこだけ覚えちゃいましょう。

また、銅と希硝酸との反応とは別の物質が出来ます。対比して覚えましょう。

3Cu+8HNO3→3Cu(NO3)2+4H2O+2NO

こっちも「3・8・3・4・2」と「NO発生」が出てこないと書けないから、そこだけ覚えちゃいましょう。



次にNO2の性質です
  • 赤褐色の有毒な気体
  • 水によく溶けて強酸性を示す
  • 常温ではNO2の一部が、無色の四酸化二窒素N24に変化して平衡状態を保つ
  • 硝酸の原料として重要
特にNO2を水に溶かした時の反応は重要で、

3NO2+H2O→2HNO3+NO

これは、硝酸の工業的製法として重要です。ポイントは一酸化窒素NO発生で、これを知らない限りは一生書けません。
ちょっと余計な話をすると、効率よく硝酸をつくるための水温は約50度の温水となっています。